おうち時間と宅配

代表の酒井です。新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出や買い物は自粛しなければいけません。それによって小売店も業種や業態によってはしばらく休業・閉店をしなければいけない店舗も出てきています。何が「不要不急」なのかは個人によって異なると思いますが、実店舗が営業を自粛することによって困る人たちも少なからずいると思います。そういう人はネットで購入されるケースが多いと思います。ネット通販は便利ですがもちろん全て自動ではないので人手が必要となります。ネット経由で受注は無人でできますが、納品書の印刷からピッキング、梱包、配送については99%以上の事業者は自動ではなく人がやっているはずです。私も最近通販でペーパーナイフを購入しましたが、感染の恐れがあるにも関わらず、そういった業務に従事されている方々がいるからこそ商品が手元に届くわけで、本当に感謝しております。当社も物流センターを持っているためせともの本舗の出荷には多数のパートナーさんが日々出勤しております。三密対策やマスクに手洗い、アルコール消毒も徹底させていますので、比較的安心して働いていただいていると信じています。

 

さて商品を梱包するのもそうですが、出荷した荷物を運ぶのも人の仕事です。宅配便はネット通販(EC)、特にB to C(Business to Customer、事業者から消費者)には必要不可欠な要素で一心同体なのです。なぜなら地元のお客様だけをターゲットにしていれば自分で配達出来るので、宅配業者に頼む必要はありません。町の電気屋さんや出前などのイメージですよね。しかし全国に住んでいる人々をターゲットにすると、当然自分では配達出来ないので宅配業者に頼まざるを得ません。せともの本舗は愛知県瀬戸市を中心に生産された陶磁器製の和食器や置物、伝統工芸品などの良さをインターネット上で紹介し、全国のお客様へお届けすることを目的としていますので、宅配便は必須です。おうち時間が増えてネット通販を始める方も多いと思いますので、今日は宅配便についてお話しします。

 

長年ECを続けてきた結果、宅配業者との関係にも歴史があり、解決しなければいけない課題がたくさんありました。例えるならお客様と事業者を繋ぐ役割を果たすためB to Cの「to」部分のイメージです。ですからお客様の注文品を梱包し、お届けするまでは宅配業者の荷扱いが大変重要になってきます。いかに丁寧かつ頑丈に梱包をするかは当然事業者の責任の範囲ですが、どれだけ厳重にしても破損や紛失が起こる可能性はあります。なぜ?と思うときも多々ありますが、年に何回かは事故があります。特にせともの本舗が扱っている商材は割れ易いものばかりで必ず「われもの」シールを貼って出荷します。海外へ発送した荷物が紛失または行方不明になることは結構高確率で起こります。それでも昔に比べれば良くなっているとは思いますが。

 

日本の宅配業者は一般的に

・佐川急便(飛脚宅配便)

・ヤマト運輸(宅急便)

・日本郵便(ゆうパック)

の3社で占められています。最近は都内を中心に

・エコ配

・ヨドバシエクストリーム

・アマゾンフレックス

などもありますが、先の宅配大手3社に比べると制約が多かったり自社の荷物しか配送しないなど、我々のようなEC事業者には利便性の低いサービスです。そこで気になるのは「宅配大手3社ではどこが一番優れているのか」ではないでしょうか。答えは取り扱う商材などによって異なってくると思います。例えば私の知り合いでアパレル関係の商材を扱っているEC事業者は佐川急便が良いと言っています。荷扱いの質が時々メディアでも取り上げられますが、衣服は外装がよっぽど痛まなければ破れたりする恐れが少ないので、比較的配送単価が低いのがメリットだといえるでしょう。最近は改善されたようですが(配送員の方の説明ですので実際の検証はしていませんが)、せともの本舗では日時指定に間に合わないケースが何度かありましたので、そのような注文の際は別の宅配業者を利用しています。

 

破損についてはせともの本舗の場合、割れ物を扱うので当然梱包はかなり厳重にします。緩衝材を2重にも3重にもするので、破損はほとんどありません。しかしそれでも稀に破損は起こるので、どんな荷扱いをされているのかとても気になります。しかも佐川急便だけではなく、ヤマト運輸でも日本郵便でも同様に破損事故は無くなりません。明らかに外装(箱)が痛んでいたら荷扱いが悪かったり、何かの拍子にぶつけてしまったというのが一目瞭然なので納得がいくのですが、外装は痛んでいないのに破損しているケースも結構あるのです。こうなると原因は箱が地面に水平に落ちたとしか考えられません、しかも高所から。外装に痛みが無い限り、破損した原因は荷送人(せともの本舗)となります。そうするとせともの本舗は代替品を至急お客様へお送りする手配をします。もちろん全て自己負担です。ここで気になるのは損害保険です。損害保険といっても○○損保や○○海上といった専門家にお願いするのではなく、荷物を差し出す際に保険を付帯するかしないかを宅配業者へ申請する場合が多いです。次は荷物の破損について色々と経験談をお話しします。