実は結構、勇気がいります。

代表の酒井です。こうしてブログを書き始めて半年が経ちました。昨年の年末年始の休暇中に今後の事業について色々と考えていたのですが、今後のビジョンが不明瞭でいまいち明確な目標が立てられずに悩んでいました。業績は芳しくないし(おそらく増税の影響も大きかったでしょう)、かといってこれといった戦略も思いつかない。そう思って過去に取り組んだことを色々と思い返してヒントを探していました。その時ふっと「過去の経験や思い出を一般に公開して、これからネット通販を始める企業や個人の参考にしてもらったら、もっと業界が盛り上がって市場が大きくなり、巡り巡って当社にも多少の恩恵があるのではないかな」と思ったのです。私自身が文章を書くのであればコストもかかりませんし、リソースも私の経験談なので思うがままに書けば、リサーチやその他の準備時間も不要です。そこでまずはブログ始めてみようと思いました。

 

私は文章を書くことについてはそれほど抵抗がないので、むしろ楽しくやっています。しかし問題はあまり不特定多数の人に情報を発信することが得意ではないということです。内向的とは思っていませんが、全く知らない人が自分の文章を読んだらどう思うのだろう、誤字脱字、文法もメチャクチャな文を読んだら笑われるのではないか、と考えてしまいます。そうすると結局文章は書いても公開するのは友人や知人程度に納めるのが無難かなと。しかし「思い立ったが吉日、まずは始めてみよう」というのが私の哲学ですので、恥ずかしい気持ちを押さえながらトライしてみました。

余談ですが20歳ぐらいのころ、掲示板にはまっていました。学校の友人やバンド仲間とプライベート掲示板を作ってくだらないこと(当時は最高の娯楽でしたw)を書きあっていたのですが、その時何人かの友人から「お前の文章は長過ぎるよ(笑)普通数行しか書き込まないのに、お前のは画面に収まりきらないよ。スクロールしなきゃいけない投稿なんて初めて見たわ!」と言われました。きっと昔も今と変わらず、人に何かを伝えたい!という気持ちが強かったのでしょうね(笑)友人には完全にネタにされていましたが。

 

私は学生時代が長く、社会人として働きだしたのは25歳の時でした。仕事は好きでしたので16歳から学校に内緒でアルバイトはしていましたが、フルタイムはこの時からでした。フルタイムと言っても社会人1年目、しかもビザ(当時はカリフォルニアにいました)はインターン扱いでしたので給料もあまり高くなく、当時からダブルワークをしていました。資産運用の会社で午後5時まで勤めたあと、企業の基幹システムを受託しているIT会社で毎日4時間ほど働いていました。こうして文章を書いていると、当時のことを思い出してとても懐かしい気持ちなりますね(笑)。当時は辛いと思っていたことも、振り返るととても良い思い出です。「思い出は良いことしか残らない」という話を聞いたことがありますが、当時は嫌だと思っていたことも、時間が経つと懐かしさと相まって良い思い出になるんでしょうかね?っというか「悪い思い出」はいわゆる「恨み」ということなんでしょうかね。

 

帰国後、私の父の会社で3年ほど勤めてから独立しました。はじめに起業したのはもちろんネット通販の会社ですが、扱っている商材は音楽関連の出版物を海外へ販売する事業でした。主に日本のアーティストのアナログレコードやカセットテープ、CD、書籍などをイーベイ(eBay)や自社ホームページなどで紹介し、注文があれば国際郵便で発送していました。アメリカに法人も設立して本格的に事業として取り組んでいたのですが、上手くいきませんでした。ちなみにその会社名は「Sakai General Trading」でした。和訳すると「酒井総合商社」。今振り返っても我ながら理想が高く素晴らしい名前だ!と思いますが、あえなく数年で行き詰りました・・・

それでもネット通販業界に思い入れがあり、起業後もアルバイトをしながら次のチャンスをうかがっていたところ、陶磁器という日本を代表する素敵な伝統工芸品と出会いました。これなら私のビジョン「メイドインジャパンを世界へ!」に相通ずると思い、飛び込みました。結果今はコロナウイルスの影響で輸出が出来ない状況ですが、ビフォーコロナは着々と世界へ進出していました。

 

今回のブログは通販関連というよりも私の過去について触れていますが、実は理由がありまして、人生で初めて取材を受けたのです^^;。お相手は私とは全く似つかわしくない、容姿端麗で清廉潔白、輝かしいキャリアをお持ちの重松和佳子さんです。一度でも面識がある方ならきっとその魅力が伝わるはずです。あまり良いことばかり書くとご本人にツッコまれるかもしれませんが、こんな私を取材していただき、本当に感謝しています。しかも日本の経営学会で今一番注目されている早稲田大学大学院教授の入山章栄先生の次!という(笑)

先ほども書きましたが、私は自分から情報を「発信する」のが苦手なのですが、「発信される」のも苦手なのだということが分かりました・・・ 当日は緊張して何を話したかあまり覚えていませんでしたが、本多佳子さんの素敵な写真も添えられて素晴らしい記事になっていました。重松さん、ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。

 

THE SWITCH

Made in JAPAN を世界ブランドにしたい―酒井 幸太郎さん

http://www.theswitch.jp/blogs/index/8396092296593536775